前回戸隠高原へ行ったのはほんの半月前だ。
雨はしかたなくて、雨でしか見られないサンカヨウも見られたし楽しい2日間だったんだけど、やっぱり午前中に行けなかった残念さはある。コルリ、せめて声だけでも聞きたかったなー、とか思ってたときに、いつも読んでいるブログを書いている方が戸隠高原での探鳥記事をアップ。夜行バスでお出かけになったとか。
そうか、自分で行けばいいんだ。とはいえ泊まりは(おサイフ的にも)厳しいので、できるだけ現地に早く着くには、と調べてみると、都内から夜行バスで長野駅に5時台に着き、戸隠高原行きの一番早いバスは6:50発。通常の路線バスもあるんだけど、観光特急便という予約制のバスがこれ。車体も観光バス仕様なので快適だった。
というわけで8時前に戸隠奥社前に到着。

奥日光に比べるとコンパクトにまとまっているし、なんたって来たばっかりなので(笑)歩く道をなんとなくイメージしながらスタート。
声はたくさん聞こえてくるんだけど、最初に姿を見つけたのはアカゲラ。この日は何個体も会った。

ミズバショウがほとんど終わっていたのと、まだ時間が早いこともあって、花が目的の人はあまりいない様子。平日だけどカメラを担いだ人とは何人かすれ違った。
あちこちからキバシリの声が聞こえるので目をこらすと、やっと見つけた。


木道を歩いているとすぐ近くでミソサザイがさえずり始めた。
木道の下? いや、結構上から聞こえる、と思ったら目立つところに出てきてくれた。

そこに歩行者が2人。鳥に興味がない人が通って飛ぶのはもう仕方のないことだから諦めるんだけど、どうやら双眼鏡を持っている。だとしたらそっと近づいてくれるかな…と思ったんだけど、ドカドカと元気にやってきた(笑)
幸いミソサザイは飛ぶことなく元気にさえずってくれたのでよし。
そこに反対側からやってきた関西弁の男性が、鳥見初心者らしき2人に「あの声はコルリだよ」と話しかける。おーっとそれはちょっと…と思って、「今ここにいたのはミソサザイでしたね」と声かけ。
たぶんこの男性もコルリ目的だと踏んで、「どこかでコルリの声きかれましたか?」と話を振ってみたんだけど聞いてないと。そっかー、まあ難しいですよねー、などと話していたところに、あの前奏つきのコルリの声が聞こえてくるではないか。
2人で顔を見合わせて、声がするほうへ行ってみる。
かなり近い感じではあったんだけど、歩道がない笹藪の向こうにいる感じで、よほど気が向いてあがってきてくれない限り、姿は見られそうになかった。
それでも声が聞けて、この日の目的は達成。男性は「道がないかなあ」と悪あがきしたあと諦めて行ってしまったけど、私はしばらくその場にいてさえずりが遠ざかるまで聞いていた。
森林公園の事務所があるほうへ出てみると、きれいなキセキレイが歩いている。

声はあちこちから聞こえていたキビタキも見つけた。

前回クロツグミがいたあたりに行ってみると、アカハラがさえずりもせずじっとしていた。到着したときからアカハラの声はなんどもしてたんだけど、この個体はずーっと無言(笑)

歩いているといろんな声が聞こえるのでちっとも飽きない。
ホトトギス、カッコウ、ツツドリのトケン類3種はコンプリート。姿を見たのはホトトギスだけ。鳴き声をおぼえていてよかったな。
アカゲラが飛んできて、「またか」って思っちゃったんだけど、虫をくわえている様子。
結局この個体は虫を食べることはなかったので、営巣中で雛に持っていくのかなと思ったんだけど、帰宅後によく見てみると、1匹だった虫が飛び立つときには増えている。
穴に虫をためておいたりするのかな? と不思議に思いつつ鳥見の大先輩に見てもらったところ、貯蔵は難しいので、枯れ木で繁殖しているカミキリムシの幼虫を探し出しているのでは、とのこと。おお、確かに!
結局、アカゲラがエゾハルゼミを捕まえる→よさげな木を見つける→一旦セミを置いて(突き刺して固定しているように見えた)虫を探す→カミキリムシ幼虫(たぶん)発見!→再度セミをくわえる→さらにカミキリムシをくわえる→Let's Go!ってことだったのでは、という話で落ち着いた。いやー、鳥もすごいけど先輩もすごい。やっぱAIに勝ってる。
さて、ともう一度歩き出すと、向こうからやってきた四足歩行の動物と目が合った。
タヌキ…じゃない、アナグマ?

こっちを見て、「まったくしょうがないな」という顔で方向を変え、脇の茂みへ歩いていった。おじゃましました。
それにしてもツキノワグマじゃなくてよかった。
大好きなコガラもあちこちにいて、のどかなさえずりがよく聞こえた。
これは水浴び直後の羽づくろいだったかも。
ミズバショウは終わっていたけれど、シャクナゲが見頃。迫力満点。

そろそろバス停のほうに向かって歩いたほうがいいかな、という時間になり、最後にダメ元でコルリが鳴いたあたりを通ってみると、なんともう1回さえずりが聞こえた!
最初よりちょっと遠かったけど、うれしかったなー。
おまけにクロツグミもさえずってくれた。姿は見えなかったけどやっぱりあの美しいさえずりは大好きだ。あれをガビチョウと区別できない人がいるなんて信じられない。
ということで、6時間半、途中おにぎり休憩はとったけどずーっと歩いてて、アプリで見ると移動距離は11.19km(笑)おかげで残念だったという気持ちはスッキリ。コルリの姿は見られなかったけど、間近で元気なさえずりが聞けてよかった。
帰りも同じ観光特急便で長野駅に向かったんだけど、数カ所のバス停で1人1人予約を確認したり、予約がないけど乗りたいという人の対応を運転手さん一人でやるので、外国人が多いこともあって長野駅到着は15分遅れ。大変だなあ。
帰りは新幹線にしたので、明るいうちに帰れました(笑)
●この日見た/声を聞いた鳥