平地が涼しくなったので、きっと山はキリッと空気も冷えていることを期待してまた奥日光へ。
この時期これといった鳥がいないのはわかってる。夏のあいだ遊んでくれたノビタキやホオアカは移動しただろうし、かといってアトリやマヒワが来るには早い。
鳥が少ないんだったらその分たくさん歩こうということで、赤沼ー湯滝往復することにした。10kmあるかないか。
いろは坂の途中で日の出。

いつも通り歩き出すけど、予想通り静か。でも陽が高くなってもセミが鳴かないのは本当にありがたい。8月にたくさん飛んでいたトンボもほとんどいなくなっていた。
以前探鳥会で聞いた話だと、下界に降りていくのだとか。
戦場ヶ原も秋の色。

大砲レンズをかかえたカメラマンが何人か急ぎ足で奥へ向かっている。きっと何かしらめずらしい渡りの鳥でも来たんだろうな。
アカゲラ鳴いてるなー、と思いながら歩く。湯川にはおなじみマガモ。

カラ類の混群にあたる。コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、エナガ、コゲラ。お祭り!


曇りなので写真は全体的に暗いでしょう?(調整するのも面倒で…)
でもこんな天気だからこそ発揮されるスワロフスキーの威力(笑)
逆光でも双眼鏡だとよく見えてうれしかった。
今シーズンはズミの花がたくさん咲いていたので、実も多いように思う。

泉門池を過ぎると、湯滝からやって来る校外学習の小中学生とすれ違った。
ときどき鳥見のブログやSNSを見ていると、この学生さんたちが通るから鳥が見られない、という人がいるんだけど、何をおっしゃっているのやら。
国立公園ですよ。未来ある子どもたちが最優先に決まってるじゃないですか。

帰り道もたまに出くわすカラ類の混群をながめたり、ひらひら飛ぶカケスを見つけたり。
あと、ウグイスの地鳴きかと思ったけど違和感があって、探してみるとミソサザイも見つけた。
ここにいたのよ。ミソサザイは写ってないけどw

そうそう、いつもアカゲラばっかりなのにこの日は2回もオオアカゲラを見かけた。

カメラマンの一団は帰りには引き上げていた。なんだったのかなー。
そのあたりで私が見つけたのはかわいいモズでしたが。

そろそろ赤沼分岐が近いあたりまで帰ってくると、「ヒッヒッヒッ」と、聞き慣れてるんだけどここ最近聞いてなかった声がする。だけど戦場ヶ原ではたぶん聞いたことがない。ルリビタキ? ジョウビタキ?? 声のするほうを探すと、いた!

まだ白い斑点のような模様が目立つ幼鳥。だけど尾羽は立派に青い。
ルリビタキの幼鳥は富士山麓の奥庭荘で見たことはあったけれど、戦場ヶ原では幼鳥どころかルリビタキに出会ったことはない。
繁殖するにしてももうちょっと標高が高いところにいるはずなんだろうけど、移動の途中だったのかしらね。
鳴いてくれたから見つけられた。がんばってきれいな成鳥になるんだよ。
帰り道に逆井城跡公園に寄ってみたらちゃんとエゾビタキはいて、せっせとFly&Catchで虫を捕っていた。
ついでにミサゴも飛んでた。


来月行ったら冬鳥に会えるかな。楽しみだな。
●この日見た/声を聞いた鳥
- カルガモ
- マガモ
- キジバト
- トビ(声)
- カワセミ(声)
- コゲラ
- オオアカゲラ
- アカゲラ
- モズ
- カケス
- ハシブトガラス
- ヒガラ(声)
- コガラ
- シジュウカラ
- ヒヨドリ
- ウグイス
- エナガ
- ゴジュウカラ
- ミソサザイ
- コサメビタキ
- ルリビタキ
- キセキレイ
- ハクセキレイ
- アオジ