10月恒例のエゾビタキ観察目的の探鳥会。市内の公園開催ということで案内役のお手伝いを仰せつかった。
来るかな来るかなと買い物やら図書館へ行くついでに何度か立ち寄り、無事到着を確認したのがこの日。
その後も2回ほど立ち寄って飛び交う姿を確認し、これだったら探鳥会もみなさんの期待を裏切らないで済むよね、と胸をなで下ろしてたんだけど、開催週になると不思議なことに姿を消してしまった。
まあ1回ならたまたまってこともあるんだろうけど、3日前も前日も昨シーズン見た場所を全部チェックしてもどこにもいない。
それでも「イツメン」は元気に飛び回る。
お堀と川の間を飛び回るカワセミ。



一生懸命何かの実をついばんでたり。

で、探鳥会当日ですよ。
1時間ほど早めに行くと、普段はガラガラの駐車場が満車! グラウンドゴルフの大会があるようで芝生広場はご年配の参加者でいっぱい。
昨年子ども会のイベントがあったのは知ってたので、それがかぶってないことはチェックしてたんだけど不覚だった…。
ぐずぐず言っても仕方ない。参加者が来るまでに駐車できる場所探さなきゃ、と公園の周囲をまわって何とかスペースを見つけ、集合場所に立って誘導。
それでも早めに来ていた常連の方から「さっきトケン類見たよ」とか「雨が降らなくてよかったよね!」と声をかけていただき、ちょっと落ち着いた。
集合の時点でこんなだし、エゾビタキ出てないしでテンション落ち気味だったけれど、スタート時にエナガの群れやアカゲラが出てくれて、いい感じでスタート。
大会のジャマをしないように、公園の外周へ出て、猛禽を期待しつつ田んぼが見えるところまで。

ノスリが飛んだり枝にとまったり。

ダイサギとチュウサギの中にアマサギがいないかしら、と探している間に猛禽が2羽飛んできた。猛禽類の識別はさっぱりなので完全に人任せにしてぼんやり見ていると「ハチクマですね。」とのこと。えー、そんなのここらへんで出たことないわ。
写真撮れている方もいてやっぱりそうだ、ということになった。
ま、私が撮るとこうなんですけど(笑)

昨年見られたというサシバの渡りがもしかしたら…と期待したけれど、それは見られなかった。
トラクターにむらがるアオサギ、ダイサギ、チュウサギ。コサギも飛んだとのこと。

公園に戻って林の中へ。
するとスタート時は一部の人しか見られなかったアカゲラが、しばらくとまって木をつついたり、鳴きながら頭の上を飛び交ったりと大サービスしてくれた。
全員観察できてよかったー。

人を全然怖がらないヤマガラも。エゴの実をせっせと採っては木の根元に運んでいた。忘れるんだろうなー(笑)

結局エゾビタキは遠くの木のてっぺんにとまっていたのが「たぶんそうだろう」という、まあ記録としてはエゾビタキなんだけどなんとも消化不良な感じで終わった。でもアカゲラやカラ類の混群をよく観察できたこともあって、Not so badって感じの雰囲気で鳥合わせも終了。
雨が降りそうだったので、私が下見でエゾビタキを見たエリアは歩かなかった。
ちょうどみなさんに車をとめてもらったのがそのあたりだったので、「車に乗るまで望みを捨てず、桜の木をチェックしながら帰ってくださいねー」とご案内し、片付けをして自分も車へ向かうと、先に行ったみなさんが双眼鏡やらカメラやらを1点に向けている。え、え、やっぱりエゾビタキ出た??
急いで近づいて「いましたか?」と声をかけると、「いたいた、アリスイが!」。
はい?

昨年もちょうど今ごろ菅生沼にやってきてしばらくいたんだけど、このコも渡ってくる時期なのね。
ヒタキの仲間はストレートにかわいいけれど、アリスイはなんとも愛嬌がある感じ。ちょっと爬虫類っぽいけど。

それでも「出た」と言えばわざわざ出向く人もいるくらいのレア度なので、みんなで観察したり撮影したり。中には「初めて見た」という方もいて、飛んで行った後ニコニコで車に戻っていかれて本当によかった。
ついでにどこか立ち寄れるスポットがあるわけでもない茨城のすみっこにきてくださったのに、「これならわざわざ行かなくてもよかった」ってなってしまうのがやっぱり心配で、本当にアリスイには救われました。
●この日見た/声を聞いた鳥
- カルガモ
- キジバト
- アオサギ
- ダイサギ
- チュウサギ
- コサギ
- ハチクマ
- トビ
- ノスリ
- カワセミ(探鳥会前)
- アリスイ(探鳥会後)
- コゲラ
- アカゲラ
- モズ
- カケス
- ハシボソガラス
- ハシブトガラス
- ヤマガラ
- シジュウカラ
- ヒバリ
- ヒヨドリ
- ツバメ
- エナガ
- メジロ
- ムクドリ
- エゾビタキ
- スズメ
- ハクセキレイ
- セグロセキレイ
- ホオジロ
- コジュケイ
- カワラバト